◆メズーザ(Mezuzah)

                   


 ユダヤ教の祭具メズーザです.「メズーザ」という言葉は,もともと「戸口の柱」を意味します.申命記6章4-9節には次のようにあります.

「聞け,イスラエルよ.我らの神,主は唯一の主である.あなたは心を尽くし,魂を尽くし,力を尽くして,あなたの神, 主を愛しなさい.
 今日わたしが命じるこれらの言葉を心に留め,子供たちに繰り返し教え,家に座っているときも道を歩くときも,寝ているときも, これを語り聞かせなさい.更に,これをしるしとして自分の手に結び,覚えとして額に付け,あなたの家の戸口の柱にも門にも書き記しなさい.」

 メズーザの中には,この申命記の文章および申命記11章13?21節を記した羊皮紙の小片が入っています.イスラエルの人々は, 申命記の教えを守り,昔からこのメズーザを玄関や部屋の出入り口に取り付けていました.表面に見える白いWのような文字は,ヘブライ語文字「シン」で, 「シャダイ」即ち「全能の神」(創世記17:1等)を表します.
 下の左は,裏側.右は,裏側のふたを開けたところ.上で述べた羊皮紙をこの紙の巻物のように入れます.

         




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